教式の第2講座、国語科指導の単純形態です。

 国語嫌いの子どもを作るには、次のようにすると簡単です。

 子どもを国語好きにするには、

国語科指導の単純形態とは

 国語科指導の単純形態は、芦田先生の高弟の一人、鈴木佑治先生が、教式を分かり易いように説明していただいたものです。こちらから全文を読むことができます。
 単純形態には2つの表があります。その表の見方についても、ここで説明します。

教材研究

 まず、先生がちゃんと教材を読みます。
 そして、先生が心に響いたところを考えます。これが中心です。
 中心を中心にして、全時間の取扱いを考えます。そして発問を組み立てます。この発問は一問で貫くようにします。これが単純化です。教材を単純化すると、子どもには具体的になります。具体的になると、考えやすくなります。考えやすくなると、国語への興味・関心・意欲が高まります。国語への興味・関心・意欲が高まると、国語を大切にする態度になります。ということで、単純化は大切です。一問で貫くことをしっかり考えなければなりません。
 教材全体を一問で貫くと、自然と立体的になります。

 この中心を中心にして流れを作ることは、宮城の笠原先生が教えてくれました。こちらで説明します。

表(一)

 下記の通りです。

第一表
国語科指導の単純形態(一)
  第一次指導
 全課の概観
第二次指導
 重要なところを
第三次指導
 形式の取扱い
一よむ 何が書いてあるか考えながら 前のことを考えながら 前のことを考えながら
二とく 読後感の話し合い 事を通して意をつかむ道筋 真意をしみじみ味わう
三よむ      
四かく  事  意  言
五よむ      
六とく 文に即して
 事の中に意をにおわせる
文に即して
 意をとっぷり理会させる
文に即して
 言の中に意を見出させる
事の中に意を見出させる 意がどんな言で表現されているか
七よむ 今日の勉強を考えながら 今日の勉強を考えながら 今日の勉強を考えながら

 これは、その教材の全時間の取扱いを表にまとめたものです。
 上から見ていきます。

 第一次指導と書かれた下に、全課の概観とあります。第一次指導では、全課の概観を取り扱うということです。
 その左下に「一よむ」「二とく」「三よむ」「四かく」「五よむ」「六とく」「七よむ」とあります。これは、第一次指導の1時間で(2時間で取り扱うこともある)取り扱うことです。第一次指導の「一よむ」では、何が書いてあるか考えながら読みます。子どもに、何が書いてあるか考えながら読みなさいよと指示します。
 「二とく」では、読後感の話し合いをします。
 「四かく」で視写する言葉は、事に関する言葉です。例えば、時、場所、人、したこと等を書かせます。
 「六とく」では、文に即して、事の中に意をにおわせながら、取り扱います。事の中に意を見いださせることが大事です。
 「七よむ」では、今日の勉強を考えながら板書を読ませます。

 第二次指導では、重要なところを取り扱います。
 第二次指導の「一よむ」では、前のことを考えながら読ませます。
 「二とく」では、事を通して意をつかむ道すじを取り扱います。
 「四かく」では、意が表れるところを視写します。
 「六とく」では、文に即して、意をとっぷり理会させます。事の中に意を見いださせることが大事です。

 第三次指導では、形式の取扱いをします。新出漢字や、難語句、表記上の指導です。
 「二とく」では、真意をしみじみ味わわせます。
 「四かく」では、言語事項について書かせます。主には、新出漢字や読み替えの漢字です。
 「六とく」では、文に即して、言の中に意を見出させます。意がどんな言で表現されているかつかませることが重要です。

 おおよそ、第一次指導に1時間(2時間の場合もある)、第二次指導では複数の時間、第三次指導に1時間で取り扱います。

表(二)

第二表
国語科指導の単純形態(二)
第一次指導 二とく  1○題 目
 2◎ひびき
 3○手 引
全課の輪郭
印象の強かったところ
第一層が一握りできるように
六とく  4○事 実
   区 分
 5◎山
 6○余 韻
有機的なつながり

第三層発見のいとぐち
自習のいとぐち
第二次指導 二とく  7○おさらい
 8◎承 接
 9○手 引
4をあっさり、5に重点をおいて
6を承けて後につなぐ
第三層がつかめるように
六とく  10○語 義
   区 分
 11◎心
 12○余 韻
考えやすいように

第三層の発掘
自習のいとぐち
第三次指導 二とく  13○おさらい
 14◎承 接
 15○手 引
第一層を回顧し、11に重点をかけて
12を承けて後につなぐ
文字か語句か
六とく  16○文中の位置
 17◎こもる力
 18○余 韻
第一層に位置づけて
第三層と結んで
題目にかえれ

 表(二)は、各指導時間の話し合いの時間、「二とく」と「六とく」の時間に取り扱う内容です。

 第一次指導の「二とく」では、まず、「○題目」の取扱いをします。
 まず、題目を板書します。その題目を解きほぐしながら、全課の輪郭を取り扱います。おおよそこのような内容が書かれていることをつかませます。
 物語文だと、いつ、どこで、誰が、何を等を確認することが多いです。
 説明文だと、何について書いているかを取り扱うことが多いです。

 この題目の取扱いをしながら、続いて「◎ひびき」を行います。これは印象の強かったところを取り扱います。
 物語文でも説明文でも、ここで挿絵の取扱いをすると、力の弱い子どもには分かり易くなります。

 次に、「○手引き」を出します。
 この手引きに従って、子どもは黙読しながら教材から言葉を抜き出してノートに書いていきます。先生は板書します。
 「第一層が一握りできるように」とは、書いてあることが一握りできるようにということです。

 「六とく」では、まず「事実」の取扱いをします。その事実を確認した後、区分します。
 区分しながら、「◎山」を取り扱います。主に、どこを読めばよいかという取扱いです。

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