第2日目 1問で貫く

 指導計画で単元の目標になるところです。子どもに分かり易い問の形で目標を表します。

 単元の目標ですが、教式では文章の中心・心と言っています。文章の心を、また文章の第三層とも言っています。
 第一層は教材の文章、第三層を教材の心、第二層は第一層と第三層をつなぐものです。
 大事なのは抽象的な言葉ではなく、子どもにとって具体的で、平易で分かり易い問の形で示します。

 光村3年上に「きつつきの商売」という教材があります。そこに一問で貫くという項で説明しています。お読みいただければと思います。




 教材全体を1問、一つの問で貫きます。

 この1問を、1時間目に問い、2時間目に問い、3時間目に問い・・・というようにします。勿論、各時間には各時間の指導目標があるわけです。その各時間の問いを更に貫く問い、それがここで言っている1問です。

 良い例が、第96回国語教壇修養会筆録)での笠原先生の「せんこう花火」のご授業です。3時間扱いの授業でしたが、毎時間、「せんこう花火 の□□」のお話ね、と仰っています。□□の中の漢字を考えさせたわけです。ビデオをよく見て気づいたのですが、実は先生は授業中に何度も答えを言っています。ところが子どもは気づかないわけです。


 よく団子の串刺しの串と言っていたものです。その串を見つけるために、時間をかけます。何度も何度も教材を読み直します。いろいろなことを調べます。

 その1問で、教材全体を再構成するわけです。
 再構成されると、教材がよく分かります。子どもが「分かった!」という声を上げるときです。

一問を見つけるために

発問とクイズ

 発問は、頭を通さなければ答えられません。考えなければ答えられないのが発問です。
 発問は、思考の方向性を示す物です。このことはどうだ、と問うとき、問われた者は思考を練って方向を探します。方向を見つけたとき分かったとなるわけです。

 クイズは、頭を通しません。知っているか知っていないかです。
 あるいは、書いてあることを問う問もクイズです。そこに書いてあり、見れば分かるからです。これも発問ではありません。

 発問とクイズ
 クイズばかりの授業は、しばらくすると力のある子どもが離れていきます。
 発問ばかりの授業は、力の弱い子どもが疲れてしまいます。
 発音とクイズを上手に織り交ぜて授業を組み立てることが大事です。その際、「一問で貫く」を心に押さえておくことが大事です。そうすると、授業の流れが多少脇道にそれてもすぐに本流に戻すことができます。一問がないと、授業はふらつきます。

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