2004年08月15日
芦田先生が静坐をされるようになってから御教壇が変わったということは御著者にも書かれていますが、以前、いずみ会で次のような紙をいただきました。
今ここで皆さんの御参考のために静坐の創始者岡田虎二郎先生が定期的に直接巡回指導された静坐会場を紹介いたしますと毎週無休で七十七会場に達しており少ない日でも一日八会場多い日には一日十四会場となっております。静坐を毎日朝晩の二回続けてやってゆきますと少々の無理は大して体に影響しないといつ(ママ)ても、これではあまりにも無理に無理を重ね過ぎます。そこで考えなければならぬことは、岡田先生は静坐の犠牲になられたものだと考えられると同時に、その死によって、静坐はよいが無理はよくない(原文は傍点)という教訓を私共に訓えられたものではありますまいか。
だが然し、静坐修養することによつて、体驅の健康を増進すると共に、頭脳は勝ぐれ、能率は向上して、後日の大成に偉大なる効果を上げていることは、これ亦見逃せぬ事実であります。
今sの静坐会場の指導巡回表を調べてみますと、
○日曜日(八会場)
略
○月曜日(十三会場)
略
○火曜日(十三会場)
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○水曜日(十四会場)
略
○木曜日(十二会場)
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○金曜日(九会場)
略
○土曜日(八会場)
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この表を見て私共が第一に気づくことは、静坐が如何なる範囲の人々に伝授修養されておつたかというに学生もあれば店員もあり、青年もあれば老人もあり、男子もあれば婦人もあり、皇族もあれば華族もあり、大臣もあれば将軍もあり、博士もあれば紳商もあるということでありまして、静坐修養が如何に多くの目に見えぬ大きな利益を、その人々の家庭に、学校に、会社団体に、職場にもたらすものであるかということに驚くのであります。
たった1枚の紙で、きっと何かの本の間にはさまっていたのだと思います。
東京の故杉田すま先生から「岡田虎二郎語録」をいただきましたが、その本ではないかと思います。